ペット動物大好きな人たちの体験談や口コミ

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犬の捜索は犬にお任せ!逃げた犬はどこにいる?

「すみませ~ん。シーズーを見かけませんでしたか?」お気に入りのドッグランで愛犬を走らせていた時のことでした。柵の向こう側から涙声が聞こえてきたのです。

小型犬用のドッグランは私と愛犬だけ。お隣の大型犬のドッグランにはなぜか小型のピンシャーがいて、ご主人とフリスビーで遊んでいました。ここは干拓地の中にある“道の駅”で、春は菜の花やポピー、夏はひまわり、秋はコスモスと季節ごとに目を楽しませてくれる場所です。


本来なら今頃は、ひまわりが満開で、遠くからでもそこだけが黄色く浮き上がったように見えて美しいのですが、先日の豪雨でひまわりはほとんど流されてしまい、お客さんも数える程しかいませんでした。


ドッグランも併設されているので、普段は犬を連れたお客さんも多く、犬好きの私達はワン友さんと「初めまして」の挨拶をしたりしますが、今日はお隣にいるピンシャーだけでした。

聞けば、シーズーとレトリーバーを連れて1時間程前からここで遊んでいたとのこと。
そろそろ帰ろうと、レトリーバーを車に乗せていたところ、足元にいたはずのシーズーがいなくなったのだそうです。飼い主の方は、涙でお化粧が崩れ、汗だくになっていました。暑さも忘れて探されたのでしょう。

こんな時。愛犬が話せたらと思います。犬の嗅覚は、ニオイの種類にも因りますが、刺激臭なら1億倍嗅ぎ分けられると聞いたことがあります。彼の嗅覚なら、もしかしたらシーズーのニオイを嗅ぎ分け、どこに行ったかも知っているかもしれません。

 

でも彼を話せないのです。その後、ピンシャーの飼い主さんと3人で協力して探しましたが、結局シーズーは見つかりませんでした。恐縮した飼い主さんが「大丈夫です」と言われたので、後ろ髪をひかれる思いで別れました。

愛犬が突然いなくなる。犬を飼う者として、その切なさは痛い程分かります。「どうか見つかって欲しい」そう祈りながら、ドックランに来たら必ず立ち寄る近くのジェラート屋さんへ向かいました。


いつもよりぐいぐいと綱を引っ張る愛犬。毎回立ち寄るので、ジェラートのおこぼれを貰おうと、テンションが上がっているのだろうと単純に思っていました。お店に犬は入れないので、注文の間、外に彼を繋いでいると、立ち上がる程に綱を引っ張っている彼が見えました。


ジェラートを受け取り、興奮した彼を宥めようと、しゃがんでふと見ると、奥のベンチの下に犬のような物がいるのです。最近老眼が出てきた私。ロープを蛇と間違えたりするので、おそるおそる近づいてみると、なんと、あれだけ探してもいなかったシーズーが、飼い主さんの心配をよそに、日陰でまったり寛いでいたのです!

 

私は愛犬をギュッと抱きしめました。そして先ほど聞いたシーズーの飼い主さんの携帯電話を押し始めたのでした。